カラーベストの塗装の前に知っておこう!
カラーベストとは瓦に替わる屋根材として主にセメント材で出来た軽量なスレート屋根材で、
スレート瓦・コロニアルと呼ぶ人もいます。
どれもスレート屋根をひとくくりにした通称です。
形状が沢山あり、本当は
コロニアル・アーバニー・グラッサなどそれぞれにちゃんと名前があります。
カラーベストは表面に塗装がされていて、その塗膜によって雨の吸水を防いでいます。
塗装が劣化してくると徐々に屋根材が雨を吸水し、反りや割れ、剥離が起きやすくなります。
塗装はカラーベストの劣化を遅らせ、守ってくれます。

ヒビ割れ

屋根材の剥離
カラーベスト塗装したことでかえって雨漏りすることがあります。
それは塗装したことで、雨水の流れ道を塗膜が塞ぎ、雨水が屋根材の裏にたまり、雨漏りする。
屋根材の重なりが密接になり、水が屋根の隙間を上って屋根材の裏に雨が入り、雨漏りする。(毛細管現象)
塗膜により通気層が無くなり、結露がたまって、雨漏りする。
これらは全て、カラーベストの塗装が原因ですが、
タスペーサーや縁切りといった作業をすることで回避できる問題です。
業者によってはこの作業を怠る業者もあるので、塗装の際には業者に確認しましょう!

タスペーサーや縁切りが行われてなかった屋根を剥がした写真
カビ(白い部分)が凄い
カラーベストの下にはルーフィングという結露防止のシートが貼られています。
たまに『雨を防いでいるのはルーフィングで屋根材では無い』と勘違いしている
業者も要るようですが、
ルーフィングは屋根を止める釘で、穴が開いているし、
カラーベストを剥がしたことがある人は知っていると思いますが20年ぐらい経った屋根の下では
ルーフィングはボロボロになっています。
穴が開いていて、ボロボロになったシートで雨は防げません。
雨を防ぐのは屋根材なのです。

カラーベストの下でボロボロになったルーフィング(黒部)
屋根塗装の際は屋根材の劣化状況をしっかり見もらいましょう。
葺き替えるべき状況でも適当な補修をしてその場をしのぐ業者もいます。
ヒビなどが見受けられ、踏むだけでパキパキと簡単に割れたりする状態であれば、
結露や雨漏りにより下地まで傷んでいる可能性が非常に高くなります。
また、家の中まで雨が入っていない場合でも、
屋根を剥がしてみると下地が腐っているケースも多々あります。

写真は以前に他業者が補修したところですが、雨漏りしていました。
塗装することで雨漏りが直ると思われる方もいらっしゃるようですが、
塗膜で水を抑えるのには限界があり、一時的な応急処置にしかなりません。
水は止めることは出来ません。
『水は流れ道を作って誘導して外に出す』
この考え方が必要です。